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韓国国税庁表彰

韓国国税庁より感謝状を受賞して

税理士 近藤 忠憲

 

1. はじめに  2013年3月18日、韓国大使館に呼ばれ、徐経済公使より韓国国税庁から感謝状、感謝牌、素敵な時計をいただきました。また3月21日には支部長会・理事会の開会時に李東雲参事官の出席のもと、表彰式が行われ挨拶の機会もいただきました。韓国では3月3日が納税者の日とされ、世界で10人、日本では2名が、韓国と日本の先進的の税制の発展に寄与したものと表彰され、選ばれて大変名誉なことと思っております。

2. 韓国との関わり  私と韓国との最初の関わりは、韓国にも税理士制度があることを知り、大変興味を持ち、1993年に、東京青年税理士連盟を中心に韓国に視察団を派遣しその視察団長を務めたことがきっかけです。コ―ディネイトに東京地方会の小杉益義先生(韓国の税務士会に大変信頼が厚い先生です。)にお願いしたことで、訪問先の西大門税務署、国税審判所、税務士事務所等どこでも歓迎を受け、質問にも丁寧で誠実に答えてくれ、特に税務署では親切、誠実の標語がかかげられ、納税者のすわる椅子も職員よりりっぱで、日本の税務行政と大分違うなと印象を持ちました。その数年後に納税者権利憲章が制定されました。
 韓国税務士考試会(試験合格者の団体)との意見交換会も行い、これが契機となり、全国青年税理士連盟と韓国税務士考試会との交流が始まり、定期総会をはじめ現在も交流が続いていることは、嬉しいことです。

3. 豊島支部と鐘路協議会  豊島支部は1995年に金井塚支部長の時に、韓国の張楽先生に案内をお願いし、韓国税制視察を行いました。翌年には韓国税務士考試会会員約30名が李範洙先生の案内で来日し、日本の税制、税務行政の視察の窓口に豊島支部がなり、豊島税務署、税理士事務所を視察し、豊島支部役員との意見交換会を行いました。
 このようなきっかけで、2000年に増田支部長のときに、ソウル地方税務士会鐘路協議会(現在は鐘路地域税務士会)と友好協定を結びました。2006年には私が支部長のときに友好協定維持確認書に調印しました。一昨年11月には、豊島支部韓国税制視察の際には黄善義地域税務士会会長にはどの視察先にも同行していただき、この時に我妻支部長が友好協定再約定書に調印しました。

4. おわりに  現在、韓国と日本の政府間はぎくしゃくしていおり、一昨年訪韓時に心配する会員もいましたが、全く心配はなく、どこの訪問先でも歓迎をうけ、民間外交は大切と感じています。韓国の税務士制度、税務行政、税制等お互い学ぶことは多く、今後とも韓国とは長い付き合いを続けていこうと考えています。